国家総合職教養区分について②~1次試験~
さて教養区分編の第2回。
今回から各科目ごとに軽く説明&体験談を書いていこうと思う。
3. 各科目について
①基礎能力(択一)試験
(1)内容
択一試験は知能分野と知識分野からなる。
覚えている感じ、試験範囲(予備校のテキストに載っていた科目)は以下の通り。
知能分野…数的処理(中学受験の算数)、文章読解(英語、国語)
知識分野…日本史・世界史・地理・思想・政治学・行政学・財政学・国際関係・憲法(統治機構)・経済学・社会学・時事・物理・化学・生物・地学・高校数学(Ⅱ・Ⅲ?)・芸術(音楽・美術・書道も?)
前回の記事で公務員版センター試験とは書いてみたが、二重にキツイ試験である。
即ち、ガチで勉強をしていた高校生時代とは打って変わって怠惰になった大学生が、人間離れした処理能力が求められる知能分野と、センター試験よりも範囲が広い知識分野から成る試験に挑むのである。こんなのムリだょ…。
幸い、6割取れればなんとかなる試験なので、気持ちは比較的楽である。
なお、点数配分に傾斜がかかっており、知能分野1問=知識分野1.5問である。
(2)知能分野
試験対策
知能分野は、あまり特別な対策をしなかった。
対策をしても自分はあまり成長できなさそうと感じていたからだ(試験対策とは別に、最低限の英語の勉強はしていた)。
試験
そして知能分野の試験は圧倒的に時間勝負。マジで時間が足りない。
数的処理は正直、センスな気がする。
過去問を見ていても「それは思いつかんわ…」といった解法が当たり前のように連発されていて、プチ絶望。中学受験を思い出す。
私がとった戦略は、
・まずは読解問題とグラフ読み取り問題を時間をかけて確実に取る
・次に、比較的センスが要らない確率や判断推理を時間を掛けて解く
・最後に、自分のなけなしのセンスを信じて残りの問題をやってみる
しかし試験とはうまくいかないもの。
昼ごはんを食べすぎてお腹を痛め、耐えきれずにトイレに籠城、時間をトイレに流す。
腹痛戦争後も焦るばかりで全く解けず。
結果、5割も取れなかった…。
(3)知識分野
多少センター試験よりも難易度が下がるとはいえ、それでも知らない分野はロト6状態である。
試験対策
日本史・世界史→山川の教科書を何度も読む&市販の過去問集でアウトプット
思想→大学受験で使用した倫理政経の問題集
高校数学→大学受験で使用した問題集を少し(ⅡBのみ)
あとは祈るだけ。
試験
知能分野のときとは打って変わって、時間が余りまくる。
ただ、知らない分野は本当に知らないので、直感。
意外と二択までは絞れるので、そこからは本当に祈るのみ。
ちなみに私はここで強運を発揮。
当てずっぽう問題をことごとく当て(10問くらい当てた!)、8割超えの点数を獲得。
②論文試験
お気持ち表明の作文(違う)。
聞かれていることに対して、自分の考えをわかりやすく構造化して理路整然と書いていく。
聞かれていることに対して。ここが結構重要だったりする。
問題文をしっかり読んで、書く内容の取捨選択をしっかりしよう。
おすすめの対策法は…特に無い…。
なんだか、択一試験に記述量を割きすぎてアンバランスな記事になってしまった感じがするが、まあ仕方がない…。
配点は大きいものの、対策はしづらいのが論文試験。
次回は2次試験について今回同様、若干の説明と体験記を交えながら書いていこうと思う。