官庁訪問って…?②
前回は…
官庁訪問の形式について、不十分ながらも書いてみた。
今回は、「じゃあ実際面接ラッシュって何をやっているの」「通常は(※①参照)ってどういうこと」といった疑問に答えていく。
3. 具体的内容
官庁訪問で行われる選考は主に以下の5つ。
省庁によって、日によって、人によって、組み合わせや各プロセスの回数は様々。
・入口面談
その日話を聞いてみたい政策分野などが聞かれる。メンター面談という形を取ることもある。ただ省庁によってはここでガッツリ志望動機やガクチカが聞かれることもあるので、油断は禁物。これは評価の対象外とする省庁がほとんどだと思われる。
・原課面接(業務説明)
職員さん(人事ではない)が携わってきた政策についてお話を聞く。この原課を評価の対象とするかどうかは省庁次第(ただ評価対象外でも、フィードバックは人事に送られる)。ここで自分の意見を交えつつ鋭い質問が出来れば、印象は良さそう。後はここでどれだけ興味関心・熱意が示せるか。
また、「この学生は志望動機が弱いな」と(人事から?)判断されれば、ここで志望動機についてアレコレ聞かれることもある(そう判断されなくても聞かれることはある)。
・人事面接
「面接」と聞いて通常思い浮かべるような面接。省庁によって、人によって、深掘られたり掘られなかったり、詰められたり詰められなかったり。これは勿論、バッチリ評価対象。
・グループディスカッション(GD、グルディス)
特定のお題に対して複数人で議論をする。第3クールに行われることが多い。
・出口面談
入口面談とセット。ここで評価が伝えられるドキドキの時間。次のクールに進める場合は、ここで一応の予約を取る。
4. その他アレコレ
・殆どの学生は第3クールの出口面談をもって基本的に採用/不採用が決まるが、少なくない数の学生は第2クールの出口面談で「示唆」という形でわかっちゃったりする。
・第1クールで示唆されることもある(稀)
・基本的には志望順に省庁を訪問するが、中には「1日目に訪問しないとかなりキツイ省庁」もあり、その関係上、第2志望でも1日目に訪問することもある(通常はへのアンサー)。
・省庁によっては、選考の途中から1軍部屋、2軍部屋…のように学生の控室が分かれていく。
・民間就活とは違って同一タイミングでの日程選択となるので、学生側も省庁側も訪問順=志望順と理解すると考えられる。従って、2日目・3日目に訪問する省庁に「御省が第1志望です!」と言っても基本的には信じてもらえないと思う。
・そんな事を言って「では何故ウチを1日目に訪問しなかったのですか」と痛いところを突かれるよりも、素直に1日目訪問省庁と比べての魅力的な点、そうでない点を伝えたほうが良い気がする。
・2日目・3日目に訪問される省庁も、学生を翻意させようとしてくるので、なかなか熱心に自省をPRする。
・出口面談の言葉遣いで、自分の省庁側からの評価がわかることも多い。採用可能性(順調さ)の段階ごとに、言葉遣いが異なる。
・原課で出てくる職員さんの肩書・年次が徐々に上がっていけば、順調に進んでいる(逆もまた然り)という都市伝説がある。ただ必ずしも当てはまらないこともあるので、気にしすぎることはない。
・適宜追加していこう…
5. まとめもどき
こんな感じで、民間の就活とは異なる世界で国家公務員の就活は行われる。
あくまでも学生側から見ての理解なので、実際とは異なるかもしれないが、それはご勘弁。参考程度にね…。