官庁訪問って…?①
このブログが対外的に価値を持つのは、恐らく官庁訪問に書く限りにおいてのみ。
せっかく官庁訪問という得難い経験をしたので、書いてみようかな。
0. はじめに
でもそもそも官庁訪問っていう仕組み自体がわかりづらいもの。
最初に少し説明をしたいと思う。
詳細な説明は人事院の説明に譲る(もっと良いページがあるかもしれない)として、ここでは最低限の情報を書き連ねたい。
「最低限」とは、以下に記す内容を持って訪問をしても特に困らなかったという程度のもので、正確性はあまり保証できない。なので実際に訪問する際などは是非、こんな適当なブログではなくちゃんとしたソースにあたってほしい。
1. 官庁訪問の位置付け
公務員試験とは言うけれども、試験に受かっただけでは官僚にはなれない。
試験に受かった上で、「面接ラッシュ」をくぐり抜けてやっと、霞が関で働ける。
その「面接ラッシュ」が官庁訪問。
私が訪問した2022年度は6月22日から7月5日までが官庁訪問期間。
2. クール制(7/12追記)
官庁訪問はクール制で、第1クールから第5クールまである。
自分が行きたい省庁を基本的には最大3つ選んで、数々の面接をこなしていく。
これは言ってしまえば勝ち抜き戦で、3つ選んで訪問したとしても、途中で全ての省庁から落とされてしまえば、その時点で基本的には官庁訪問は終了する。
ちなみに先程から「基本的には」と入れているのは訳があって、一応ルール上は4つ以上の省庁を回ることが許されている。
ただ実際、そうする学生はめったにいない(∵そうしても採用される見込みがほぼない)ので、詳細な説明は省く。
さて説明に戻ろう。
官庁訪問ではクールごとに日数が決まっていて、学生はその日数の限度内で各省庁に一日ずつ割り当てる(昔は一日に何省庁も回れたが、最近はそれが出来ない)。
第1クールと第2クールは同じ順番でしか回れず、第3クールからは今までの順番がリセットされ、改めて自由な順序で回れる。
恐らく、具体的に挙げていったほうがわかりやすいだろう。
例えば、志望省庁がA,B,Cとあり、志望度の順にA>B>Cとする場合、通常は(後述、②参照)
第1クール(3日間)…1日目A、2日目B、3日目C
第2クール(3日間)…1日目A、2日目B、3日目C
と回る。
そして第2クールが終われば「リセット」され、また新たな順序で回れる。
仮にめでたくA,B,Cともに通過して、Bに一番行きたく、次にAに行きたいとなった場合、
第3クール(2日間)…1日目B、2日目A
と回る。
ただし実際、2日目に回ってもそこでは採用はあまりされない。なので第3クールの1日目が学生にとっての選択の時で、私はBとAのどちらを選ぶか(切るか)を、決めなければいけない。
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※追記(7/12)
ただ採用は「あまりされない」ということで、されないわけではない。
実際、今年も第3クールの1日目で切られたがその夜に新しく省庁を訪問することを決めて、今までそこまで見ていなかった省に電話を入れて人事に直談判して面接の予約を取り付け、その後無事その省から内定を貰った人が居た。
なので、例え第3クール1日目で望まぬ結果になったとしても、諦めずに頑張ってほしい。
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そして、遅くとも選考は第3クールで終了し、第4・5は形式的なプロセスがあるのみである。
以上が「面接ラッシュ」である官庁訪問のクール制についての説明。
長くなったので、具体的内容等については②に譲ろう。