満足な豚は難攻不落だ

国家総合職(キャリア官僚)についての色々

官庁訪問体験記⑤ 第2クール2日目B省

この日は迷ってしまって10分強の遅刻…。

迎えに来たお世話係の職員さんに控室へ引率されている間も、会話は一切なく、気まずかった。

控室は学生の数に不釣り合いな程広く、そのアンバランスさに不気味さを覚えた。

学生は10数人しか居なかったが、もともと2日目に訪問した人が少なかったのか、第1クールで大量に切られたのかは不明。

ただ聞くところによると、1日目については第2クールで大量に切られたらしい。

また、学生の中には第1クールで採用担当(多分その人がキーマン)と面接した人が居て、彼我の差が浮き彫りになった。

「B省は今日までだな~」と感じながら、入口面談に呼ばれるのを待つ。

 

この日は

入口面談→人事面接→原課①→原課②→出口面談

という流れ。

・人事面接

先に面接を終えた学生から「この面接やばいよ…」と伝えられた。実際、自分の就活人生の中でも屈指の無表情面接官で、ここまで来ると逆に楽しくなってくるくらいだった。

ただ、全ての質問に対して素早く応答し、論理立てて話すことが出来たと思う。

・原課①

特筆すべきことは無かった。

・原課②

経歴をお伺いしたが、びっくりするくらい自分の興味が無い政策ばかりで困ってしまった。

「やっぱりB省は合っていないかも…」との思いを強くした。

・出口面談

単刀直入に、「能力的には申し分ないが、君の議論の仕方はウチには合わない。どちらかと言えばA省よりではないか」と言われて不採用の旨を伝えられる。

カルチャーが合わないな…とは思っていたし、当初の「何となくの憧れ」を上回るほどの不和を感じたので、納得。

 

何故かスッキリした気分になり、時間も19時頃でちょうどよかったので、吉野家に直行。いつもより一回り大きなサイズの牛丼を食す。

 

 

・待合室にて①

しきりにため息をつく学生に遭遇。話を聞いてみると、自分の選択を悔やんでいるようだった。

彼はB省とE省を同じくらいの熱意で志望していて両省の説明会に足繁く通っており、1日目にEを、2日目にBを回った。ただ第1クールは突破したものの、第2クールの1日目のEで不可解な落とされ方をした。面接では志望動機やパーソナリティについては全く触れられずに、ひたすらBについて聞かれるだけだったと言う。

「「Bは第2志望です」と言ってしまったようなもので、懇意にしていた採用担当をがっかりさせてしまっただろうし、人事面接でも挽回は出来なかった。Eでこんな落とされ方をするなら最初から1日目にBを回っておけばよかった」とのこと。

正直、あまりにも重い話でただただ同情の意を示すくらいしか出来なかった。

 

・待合室にて②

オンライン上で少しだけ交流のあった、同じ大学・学部の人とお話をした。

実はTwitterのFFだったり、共通の友人が居たりと、話はかなり盛り上がった。

ただ彼も第1志望の省庁に早々に切られてしまい、Bも厳しそうで、F省に望みをかけるとのこと。

「思っていた以上に官庁訪問は厳しいな」ということを認識。

彼の弱々しい笑顔が今も脳裏にこびりついているが、結局どうなったのだろう…。

 

 

 

なんだかんだ自分は順調なんだなと思う一方で、A省とC省の選択の時が着実に近づいてきていて、なんだか時限爆弾を抱えているようで気分は重い。

 

明日もあるのでさっさと就寝。