官庁訪問体験記③ー2 第1クール3日目C省
もういきなり書き始めます。
さて地獄の原課が終わった後に、人事「面談」に呼ばれた。「面談です」と言われて「C省では面接を面談と言うのかな…?」と思ったが、本当に面談だった。採用のおっちゃんと飲み会のような雰囲気であれこれ話した。途中何度か、「君はC省に合っていると思うよ」と言われたのが気になった。
面談が終わった後、元いた大部屋の控室とは違う部屋に案内された。
部屋に入ってみると学生が数人居て、とても和やかな雰囲気だった。
「なるほどこれが所謂1軍部屋か」と察しがついた。
部屋に居た学生と話していると、先程面談をしたおっちゃんが採用のキーマンらしいということがわかった。
その後原課に呼ばれたが、退室する際に人事から「この部屋に居るということは、そういうことです」との言葉をかけられ、送り出された。
そして向かった原課では、年が近い職員さんということもあり、さながらインターンやワークショップのようなざっくばらんな議論が出来た。
原課の後、1軍部屋に戻って程なくして、人事面談に呼び出された。
送り出される際に「次は偉い人と会ってもらいます。頑張ってね。」と声をかけられる。
指定された部屋に行ってみると、年次が高めの人が待っていてくれた。監査官らしい。
しかしやはり面談という形で、C省の魅力や仕事の面白さを説かれ、普通の面接とは立場が逆転した感じだった。
ただ少ない自分のターンの中でも、問題意識や意見をしっかりと伝えられたのは良かった。
盛り上がったところで面談は終了。
そしてまた別室に案内された。
その部屋に行ってみると、学生一人とお世話係の方しか居なかった。
「なるほど、監査官との面談が分岐点か」と察し、リラックスしながら二人と雑談。
気付けば大分時間が経っており、時計の針は20時を指していた。
しばらく経った後、突然お世話係の方の電話が鳴り、「〇〇室へ行ってください、頑張って。」と一言。
「次は誰かな」とウキウキしながら伝えられた場所に行くと、お世話係の(?)職員さんが待っており、〇〇室の中のさらに一室に案内された。
ふかふかの絨毯を歩いていくと、オーラをまとったベテランの方が待っており、「人事課長の〇〇です。宜しく。」と挨拶される。
非常に物腰は柔らかいものの、視線は鋭かった。
最初の質問で微妙な事を言ってしまい、「それはどういうことかな?」と真意を問われた時は流石にたじろいだ。
しかしその後のやり取りの中で一貫した論理をもとに自分の意見を伝えられ、挽回出来たと思う。
そして、課長から「君のその意見にはハッとさせられたな。私も実際…」というお話を頂いた時は、勝ちを確信した。
こうして無事面接が終了し、さらに別室に案内された。
本当は今回で3日目の体験記を終わらせたかったが、やはり内容が濃くてまだ書き足りなかった…。次回、今度こそ完結させます。